整形外科や接骨院の看板をよくみかけるけど、ちがいがイマイチわからない
肩や腰の調子が悪いときに利用したいけど、どちらも健康保険が利用できるの?
調子がわるいときに利用したくても、どちらに行けばいいのかわからない
こちらは、癒しマッサージ鍼灸院をご利用いただいた方のお話です。
街中でよく見かける反面、利用したことがなければ、調子が悪いときにどう判断すればいいのかわかりませんよね?
そこで、この記事では、
- 整形外科と接骨院のちがい3つ
- それぞれの利用する場面
- 利用するときのメリットとデメリット
について、図解をつかいながらわかりやすくお伝えいたします。
整形外科・接骨院ともに、利用するときは、どちらにもメリットとデメリットがあります。
記事の内容をもとに、整形外科や接骨院を利用する際の判断基準にしていただければ幸いです。
上茶谷 貴之
(うえちゃや たかゆき)
【保有資格】
あんま・マッサージ指圧師
鍼灸師
柔道整復師
接骨院と整骨院と2つの呼び方がありますが、屋号として国から認められているのは「接骨院」のため、当記事では接骨院で統一します。
当記事における整形外科は街中で見かける”クリニック”を想定しております。
あらかじめご了承ください。
整形外科と接骨院のちがいは?:まずは全体像をチェック
整形外科と接骨院(整骨院)のちがいの全体像を簡単にお伝えするなら、つぎの図のようになります。
整形外科が対応している領域の一部は
接骨院でも対応できる
たとえるなら、整形外科は総合デパート、接骨院は街中にあるちいさなお店です。
例外:骨盤矯正などの自費施術
整形外科で「骨盤矯正」をアピールしているケースは、見たことがありません。
整形外科と接骨院のちがいは?ちがう点3つ
整形外科と接骨院のおもなちがいは、つぎの3つがあげられます。
- 免許(資格)
- 健康保険の取り扱い方法
- 受けられる検査や治療内容
ちがい①:必要な免許(資格)
【整形外科】
医師免許を持つ医師が在籍
【接骨院】
柔道整復師免許をもつ柔道整復師が在籍
医師免許を取るためには、大学(医学部:6年)を卒業後、国家試験に合格する必要があります。
柔道整復師免許を取るためには、専門学校(3年)もしくは大学(4年)を卒業後、国家試験に合格する必要があります。
ちがい②:健康保険の取り扱い方法
整形外科・接骨院ともに健康保険を利用できますが、つぎのようなちがいがあります。
- 健康保険を利用するための手続き
- 利用できる対象
整形外科:通常の健康保険制度が利用できる
整形外科をはじめとする医療機関では、健康保険証を提示するだけで健康保険が利用できます。
整形外科などの医療機関で
健康保険を利用したときのイメージ
- 骨折や脱臼、捻挫などのケガ
- 首や腰のヘルニア
- 長引く腰痛
- 関節の変形による痛み
- 骨粗しょう症
- 関節リウマチ
など幅広く対応可能。
接骨院:受領委任払い制度を利用(※ケガのみ利用可能)
接骨院で健康保険を利用する場合は、受領委任払いの手続きが必要です。
受領委任払いのイメージ
申請書へのサインにより、受領委任払いの手続きに同意したことになります。
接骨院では、痛めた原因が明確なケガであれば、健康保険を利用して施術が受けられます。
ケガの例:骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(肉離れ)
捻挫や挫傷の例
- 階段を踏み外して足首をひねってしまった
- 朝起きたら首を寝違えていた
- 重たいものを持った時にぎっくり腰になった
など。
運営方針により、受領委任払い制度を利用せずに、すべて自費で対応している接骨院もあります。
接骨院で受領委任払いによる健康保険が利用できないケースは、以下のものがあげられます。
- ただの肩こり
- 明確な原因がない腰痛
- リラクゼーション目的のマッサージ
など。
これらはケガではないため、接骨院で受領委任払いによる健康保険の利用はできません。
参考:協会けんぽ
ちがい③:受けられる検査や治療内容
検査内容のちがい
- レントゲン撮影(CTやMRIがおいている場合も)
- 血液検査(関節リウマチや骨粗しょう症などを調べる)
- 徒手検査(機械を使わない検査)
など。
整形外科の場合、骨折・脱臼などのケガではおもにレントゲン検査、関節リウマチや骨粗しょう症を調べる場合は、血液検査を行います。
- 徒手検査(機械を使わない検査)
接骨院では、レントゲン撮影や血液検査はできないため、徒手検査を中心に行います。
治療内容のちがい
- シップや痛み止めの処方
- ブロック注射や関節注射
- 電気治療やリハビリなど
- ばね指などの手術に対応している場合も
など。
整形外科では、シップや痛み止めの処方や、痛み止めのブロック注射、ヒアルロン酸を注入する関節注射の治療を受けられます。
- 骨折、脱臼の応急処置
- ケガをした筋肉の回復を早める電気治療器
- いためた関節を固定するための包帯、テーピング
痛めた原因が明確なケガについては、電気治療や温熱治療、テーピングなどの処置をしていただけます。
整形外科では、検査も治療も幅広く対応していただけます。
整形外科と接骨院:それぞれの利用場面は?
ここまでの内容から、接骨院と整形外科の利用場面は、以下のように区分されます。
肩・腰・膝などが痛い
接骨院・整形外科どちらでもOK
整形外科がオススメ
(健康保険:利用可能)
- 手足がしびれる
- 関節が変形していないか不安
- 骨粗しょう症や関節リウマチになっていないか調べたい
などの場合は……
整形外科がオススメ
(健康保険:利用可能)
ちなみに、
- 原因がわからない
- しびれがある
- しっかり調べたい
といったケースでも、受領委任払いを利用しなければ接骨院で相談に乗ってもらえる場合があります。
ただし、施術者の立場としては、整形外科などで検査を受けて原因を明確にしておくことをオススメいたします。
整形外科と接骨院:利用するときのメリットとデメリット
この項目では、整形外科および接骨院を利用するときのメリットとデメリットを、お伝えいたします。
整形外科を利用するメリットとデメリット
整形外科を利用するメリット
- レントゲンや血液検査(CTやMRIがある場合も)を受けられる
- ブロック注射や関節注射の治療をしてもらえる
- リハビリ施設が充実しているクリニックもある
- シップや痛み止めの処方
整形外科を利用するデメリット
- 待ち時間が長くなる場合も
- 異常がなければ4~5分の診察で終わる場合も
- 土日祝に対応してもらえない場合が多い
- 薬の副作用が出る場合あり
適切な治療を行うためにも、整形外科で受ける検査は重要な役割を果たします。
いっぽうで、お仕事の都合で時間を作れない方や、ゆっくり時間をかけて対応してほしい方にとっては、物足りなく感じる場面もあるでしょう。
接骨院を利用するメリットとデメリット
接骨院を利用するメリット
- 待ち時間が少なく気軽に利用しやすい(整形外科にくらべて)
- 土日祝や遅くまで対応している接骨院も
- 1人に対して20分ほど時間をかけてくれる
- 薬の副作用を気にする方にはありがたい
接骨院を利用するデメリット
- 肩こりや原因がわからない腰痛では保険を利用できない
- 検査が受けられない(骨折を見落とす可能性もあり)
- 骨盤矯正などの自費施術は高額になる場合も
気軽に利用でき、1人当たりの施術にも、20分ほど時間をとっていただける接骨院が多い印象です。
ただし、原因の明確なケガでなければ健康保険が利用できず、レントゲンなどの検査も受けられません。
癒しマッサージ鍼灸院の取り組み
検査は徒手検査のみ:対応できない場合は医療機関をご案内
屋号のとおり、癒しマッサージ鍼灸院は”マッサージ鍼灸院”のため、接骨院とおなじく血液検査やレントゲン撮影はできません。
そのため、ご利用時に対応できないと判断した場合は、医療機関をご案内いたします。
健康保険証は必要ありません
自費施術のみで対応しているため、受領委任払い制度を利用している接骨院にくらべると高額になる場合もめずらしくありません。
それでも、寝違えやぎっくり腰などの急な痛みをはじめ、自律神経の不調など、様々なお悩みをお持ちの方にゆっくりしたお時間を過ごしていただいております。
ご利用の方のお悩み(一部)
完全個別対応:ゆっくりした時間をお過ごしください
完全個別対応のため、待ち時間もなく、個室サロンのような形でゆっくりした時間をお過ごしいただけます。
施術時間は、30分~90分の4コースを用意しております(タップするとくわしい内容が確認できます)
【30分】突然の首、腰の痛み短期間集中コース【3,200円】
ご利用いただている方の例
首が痛くて……
- 寝起きにうがいができない
- うしろに振り向けないので車の運転中、後方確認ができない
腰が痛くて……
- ベッドから体を起こせない(トイレに行くのもひと苦労)
- 前かがみに慣れないのでズボンをはくだけでも冷や汗がでる
いわゆる寝違えやぎっくり腰の方への施術となります。
通院回数の目安は2回となります。痛みがゼロにちかづき、日常生活に支障がなくなれば通院終了となります。
【45分】膝の痛み・手足のしびれ改善コース【4,500円】
ご利用いただいている方の例
膝が痛くて……
- 買い物や旅行を楽しめない
- イスから立つだけで膝に痛みが出てしまう
手足のしびれが治らないので……
- 病院で手術を提案されたが、できれば手術はしたくない
- 血行を良くするための薬を飲んでみたけれど、しびれが無くなる気配がない
病院で変形性膝関節症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症と診断された方が、来院されております。
通院回数の目安は月に2~3回となります。症状が7割ちかく改善した方には、予防もかねて月に1度の施術をオススメしております。
【60分】1番人気!肩こり・腰痛改善コース【5,800円】
ご利用いただている方の例
腰のお悩み
- 腰が重たく感じたり、立ち上がろうとした時に痛みを感じたりする
- 腰の痛みが強いときは毎朝の洗顔がこわい
首・肩のお悩み
- 首・肩こりのせいでデータ入力作業が進まない
- 自分でほぐしたりストレッチをしても変化が実感できない
通院回数の目安は月に2回となります。
調子が良くなった後も、体のメンテナンスとして月に1度のペースでご利用いただいている方が多くなっております。
【90分】不眠解消、疲労回復じっくりコース【8,200円】
ご利用いただいている方の例
- 夜中何度も目が覚めてしまい、嫌なことばかり考えてしまう
- 常に体全体が重だるく感じ、睡眠をとっても眠った気にならない
- 昼食後、急に眠気を感じ午後の仕事に集中できずミスを起こしてしまう
- 仕事のない日は何もやる気が起きず、家で寝てばかりいて休みを満喫できない
などでお困りの方にご利用をいただいてます。
また、
- 日頃の愚痴や不安を聞いてほしい
- 日頃、頑張っている自分へのご褒美
として利用される方もいらっしゃいます。
通院回数の目安は月に1度となります。状態がよくなっていると感じられた方は、60分コースを月2回に分けてのご利用がオススメです。
【初回料金:1,650円】
初回時は上記の料金に、1,650円の初回料金がくわわります。
(施術時間には含まれません)
補足1:初回時は問診にお時間をいただくため。
補足2:最終ご利用日より6ヶ月以上空いた場合、初回料金が発生します。
癒しマッサージ鍼灸院をご利用の方のデータ
※2021年3月~2023年12月までに来院された方のデータです。
症状別の施術件数
男女比率
年代別の割合
まとめ
整形外科が対応している領域の一部は、接骨院でも対応していただけます。
整形外科と接骨院のおもなちがいとしては、つぎの3つがあげられます。
- 免許(資格)
- 健康保険の取り扱い方法
- 受けられる検査や治療内容
接骨院と整形外科の利用場面は、以下のように区分されます。
肩・腰・膝などが痛い
接骨院・整形外科どちらでもOK
整形外科がオススメ
(健康保険:利用可能)
- 手足がしびれる
- 関節が変形していないか不安
- 骨粗しょう症や関節リウマチになっていないか調べたい
などの場合は……
整形外科がオススメ
(健康保険:利用可能)
整形外科と接骨院を利用する際には、どちらにもメリットとデメリットが存在します。
整形外科・接骨院でどちらを利用するか迷ったときは、この記事を参考にしていただくか、癒しマッサージ鍼灸院までご相談いただければ幸いです。
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