
整骨院を利用したら回数券をすすめられて、
10分以上にわたるスタッフの説明を受けました。
「契約のプレッシャーから解放されたい」と思いつつも、
一方的に断ると気まずいので、
うやむやな返事でお店をあとにしました……
1ヶ月に1~2人の方より、このようなご相談を受けています。
回数券について患者さんにとってのメリット・デメリットを比較したときに
「ご利用いただく方のデメリットが多い」
と考え、癒しマッサージ鍼灸院では回数券を取り扱っておりません。
この記事では、様々な意見がとびかう回数券制度と治療院業界のウラ側についてまとめたので、お付き合いいただければ幸いです。
上茶谷治療院選びのポイントとあわせて、2~3分ほどで読めます。


上茶谷 貴之
(うえちゃや たかゆき)
【保有資格】
あんま・マッサージ指圧師
鍼灸師
柔道整復師
回数券のメリット・デメリット:患者さん&治療院の視点から解説


回数券:患者さんのメリット・デメリット
- 施術料金が都度払いに比べて割安になりやすい
- 一括で支払うため通院のたびに会計の必要なし
- 「回数券分は通う」といった継続するモチベーションにつながる
- 高額な初期費用が必要
- 「消化しなければ損」といった心理的な負担がある
- 改善しても回数が残っていると惰性で通院しがちに
- 症状や体調の変化により通院ペースを変更しにくい
- 転居や多忙により有効期限や返金のトラブルが起こり得る(※クーリングオフの対象外)
回数券購入をすすめられた際、一方的に施術方針を伝えられたうえ、とんでもない金額(20万円ほど?)を請求された例も耳にしております。
ちなみに、治療院の回数券はクーリングオフ対象外です。
一時的な感情で思わぬ出費にしないためにも
購入後のクーリングオフはできないですよね?それなら消費者生活総合センターに相談します。
と伝えてみましょう。
伝えた結果、明確な回答がない場合は「押し売り目的」だった可能性もあります。



つづいては比較対象として、治療院のメリット・デメリットもみていきましょう。
回数券:治療院のメリット・デメリット
- 売上を前もって確保できるため、安定経営につながる
- 継続的な来院が見込める
- 施術計画・通院計画を立てやすい
- 回数券で売上を確保している安心感から施術が惰性的になる可能性も
- 売上を優先しているような印象を与えてしまう
- 予期せぬトラブル対応に時間や手間を取られる場合も
経営を意識した場合、治療院にとって回数券は優れたシステムです。
とくに、スタッフが3~4人在籍している治療院であれば、患者さんが回数券を使い切るまで消費できるため、通院そのもののトラブルはすくないでしょう。
業界のウラ話?治療院側の都合で……
回数券消費要員として(治療院側の都合で)経験の浅い新人スタッフをあてられるケースもあるようです。



すべての治療院に当てはまる話ではありません。
結果:患者さんのデメリットがおおい
| メリット | デメリット | |
| 患者さん | 3つ | 5つ |
| 治療院 | 3つ | 3つ |
メリット・デメリットを確認すると「患者さんのデメリットが多い」といった結果に。
このような経緯を踏まえて「癒しマッサージ鍼灸院では回数券を取り扱わない方針」を掲げています。


失敗しない:ピッタリな治療院を探すポイント3つ


01:通院ペース・回数を一方的に決められない
癒しマッサージ鍼灸院の場合、通院ペース・回数は、患者さんと話し合って決めるものと考えております。
お悩みの症状だけでなく、体質・予算・お仕事の状況などを踏まえると、治療院側が一方的に決めてしまうのはトラブルの引き金になりかねません。



とある治療院から一方的に「改善には20回の通院が必要です」といわれたものの「1回利用しただけでなぜ断言できるの?」と疑問にもたれた方よりご相談をいただきました。
02:正規の料金が表示されている
通常の治療院であれば、ホームページやSNSで正規の料金が記載されています。
いっぽうで、初回料金を安く伝えて、記載のない正規の料金が高額なケースもあります。
無免許・無資格整体院の事例
ホームページに「初回1,980円」の記載あり
- ホームページに2回目以降の料金が掲載されていない
- 初回1,980円は5万円前後の回数券を購入したときのみ対象(施術後に伝えられる)
このような料金の伝え方は景品表示法違反のおそれがあるため、もし心当たりがあるなら消費者生活総合センターに相談しましょう。
03:国家資格(免許)を持っている
マッサージは医師もしくはあん摩マッサージ指圧師の免許がなければ施術を提供できません(有償・無償関係なく)
だからといってすべてを違法行為と指摘するつもりはなく、リラクゼーションの範囲であれば問題ないと考えております。



すべてを取り締まってしまうと、お子様やお孫さんからのマッサージも処罰の対象になってしまいます。
注意したいのは、治療行為の場合です。
医師・柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師いずれかの免許を持たずに、独断で治療行為をした場合、医師法および各免許の法律により罰金50~100万円とされています。
回数券に頼らず「体調・体質にピッタリな通院ペース」をご提案


癒しマッサージ鍼灸院をご利用いただいた方のデータ(2023~2024年)から、通院ペースの事例を紹介します。
40代女性:首~背中の重だるさ
→2週間に1回・定期的に利用
50代男性:起床時にぎっくり腰
→3日に1回・3回で終了
60代女性:家族の介護による気疲れ
→1ヶ月に1回
30代女性:頭痛でお悩みの方
→2週間に1回



ご利用いただいた方と相談のうえ、通院ペースの目安をお伝えいたします。
まとめ
回数券について患者さんにとってのメリット・デメリットを比較したときに
「ご利用いただく方のデメリットが多い」
と考え、癒しマッサージ鍼灸院では回数券を取り扱っておりません。
今後も取り扱わない予定です。
記事内でもお伝えしましたが、治療院の回数券はクーリングオフ対象外です。
一時的な感情で思わぬ出費にしないためにも、消費者生活総合センターへの相談もご検討ください。
ご質問については……
公式LINEにご登録いただき、質問内容をお伝え願います。
※登録時には自動返信メッセージが送信されます。あらかじめご了承ください。
ご予約は以下のボタンよりお願いいたします










