- なぜかイライラして仕事や家事に集中できない
- 動いていないのに体が熱くて汗が出てくる
- 疲れているのに夜に寝付けない
このような更年期のお悩みはありませんか?
まわりに相談しても理解してもらえないため、つい一人で抱え込んでしまう方をよく見かけます。
しかし、原因がわかっていなければ対処できません。
そこで、今回は更年期の症状に悩みながらも相談相手がみつからない方に向けて、当院でよく使用するツボを原因別に分けて紹介させていただきます。
自分で押せるツボをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ひとりで抱えこまないためにも、セルフケアをしっかりと行いましょう。
更年期の原因に合わせてツボを紹介
まずは更年期の原因を確認しておきましょう。
- 年齢による体質の変化
- 心理的、社会的要因によるストレス
- 東洋医学的原因(気:エネルギーの乱れ)
あわせて、以下のような症状もあらわれます。
- ほてり(発汗)
- イライラ
- 便秘
- めまい
- 不眠
※更年期のくわしい内容は、以下のページをご確認ください。

更年期にお悩みの方によく使用するツボ6つ
原因 | ツボの名前 |
年齢による体質の変化 | 腎兪(じんゆ) 太渓(たいけい) |
心理的、社会的要因によるストレス | 内関(ないかん) 太衝(たいしょう) |
東洋医学的原因(気:エネルギーの乱れ) | 三陰交(さんいんこう) 血海(けっかい) |
原因に合わせて、当院でよく使用するツボは以下の表のようになります。いずれも、自分で押せるツボとなりますのでご安心ください。
くわしくみていきましょう。
年齢による体質の変化
腎愈(じんゆ)

ツボの場所
腰の骨(骨盤)より指3~4本ぶん上の高さ、背骨の真ん中より指2~3本分外側
効果
刺激により、落ちた体力をもどす役割があるといわれています。
東洋医学では『腎臓は生命力の源』と考えられています。腎臓の働きが弱る(※)ことで疲れやすくなったり、目まいや不眠などの症状があらわれます。
※東洋医学では、年齢による体質の変化は『腎臓』の働きが弱くなっていると考えます。
腎兪を刺激して、体質改善を目指しましょう。
指で押す場合は軽い力でかまいません。腕を後ろにまわすのが難しい方は、カイロで腎兪をあたためてください。
※カイロで温める場合は、低温火傷を防ぐために、少し厚手のシャツの上から使用してください。
太渓(たいけい)

ツボの場所
内くるぶしとアキレス腱の間
効果
太渓にも腎臓の働きを高める効果が期待できます。とくに、生理不順や体力が落ちた方によく使用しています。
腎兪とあわせて太渓を刺激して、体質改善を目指しましょう。

爪を立てると痛みを感じやすいので、指の先で押さえてください。
心理的、社会的要因によるストレス
内関(ないかん)


ツボの場所
手のひら側、手首の5㎝ほど上
効果
刺激により、ストレスを和らげる効果が期待できます。
東洋医学には、心包(しんぽう)と呼ばれるものがあります。ストレスを感じると心包の働きが弱くなり、体への症状としてあらわれます。内関には、心包の働きを改善する効果が期待できるので、イライラを感じているときには自分で押してみましょう。
深呼吸をしながら指先で気持ちの良い強さで刺激しましょう。深呼吸をくわえることで、よりリラックス効果を高めます。
太衝(たいしょう)


ツボの場所
足の親指と人差し指の根元
効果
刺激により、血(※)の流れを良くする効果が期待できます。
※東洋医学では栄養や水分を指します。
イライラしているときには『頭に血がのぼる』という表現を聞いたことがあると思います。そのような時には、太衝を刺激して頭にのぼった血を全身に流してあげましょう。



皮膚が薄くすぐ骨にあたる場所にあるため、爪が当たらないように指の腹で押すようにしましょう。仕事中で押すのがむずかしい場合は、靴下の上からカイロを貼るのがオススメです。
更年期の東洋医学的原因(気:エネルギーの乱れ)
東洋医学では更年期の症状(イライラや生理不順など)の原因として、体の中にある気や血(※)の量が増えたり減ったりといったように不規則に変化するためと考えられています。
※気:エネルギー、血(けつ):栄養や水分、ホルモンなど
三陰交(さんいんこう)


ツボの場所
内くるぶしの10㎝ほど上
効果
刺激により、気や血の流れを整える効果が期待できます。
とくに、生理不順をふくめホルモンバランスの乱れの症状がある方にによく使用します。そのため、『女性特有の症状にはこのツボ』と言われているツボです。



骨のきわにあるツボのため押すと痛むこともあります。軽く押しても痛む場合は、ドライヤーで15㎝ほどはなして10秒くらい温めるか、お風呂の中ででさするようにしてみてください。
血海(けっかい)


ツボの場所
膝の約7㎝上、ふとももの真ん中よりすこし内側
効果
刺激により、血の量、流れをコントロールする役割があります。また、三陰交とあわせて刺激することでホルモンバランスを整えます。



太ももの筋肉の上にあるツボのため、すこし強めに押しても問題ありません。ただし、血圧の薬(とくに血をサラサラにするもの)を飲まれている方は強く押すと内出血を起こすケースもあるため、軽く押すか手のひらでなでるようにしましょう。
さらにくわしい原因や治療経過をチェックしたい
くわしい原因や治療経過については、以下のページよりご確認ください。
解決しない方は癒しマッサージ鍼灸院へご相談ください


体の状態や原因から、一人ひとりに合わせた施術内容を提案させていただきます。
その日の調子により、
- マッサージを中心にしてほしい
- 今日は鍼を受けたい
- 体が冷えているのでお灸をお願いしたい
といった希望があれば、対応いたしますので遠慮なくお伝えください。